ホーチミンで迎えるテトは静かだった

ベトナムで迎える初めてのテトであった。とは言うものの、私にはベトナムに友人と呼べる人間が一人もいなかった。日本人にもベトナム人にも懇意にしている者はおらず、会社の中では何方かと言えば疎んじられている存在であることを私自身が認識していた。 斯様な状態が現出されているのはひとえに私の年齢も関係しているだ... 続きを読む | Share it now!

ベトナムでは和書の値段は高いので買わないことにしている

ベトナムにいると日本語の書籍が手に入りにくい。いや、正確に言えば書籍は手に入るが、値段が高かった。現在の安月給で無理して買うべきかどうか相当迷う値段のものが殆どであった。そんなわけで書籍は買わないことに決めていた。 この3ヶ月程で買った書籍といえば洋書が3冊ほどか。 電子書籍を買うという手も無くは... 続きを読む | Share it now!

群れる日本人の中に紛れて隠れて暮らす

レタントンの日本人街にある居酒屋でよく夕飯を済ませることが多い。その店は日本語が非常に達者なベトナム人女性が切り盛りする店だった。 カウンターに座っていると、同じくカウンターに日本人サラリーマンと思しき連中と場を共有することになる。嫌でも彼らの会話が耳に入って来ることもある。中には、ああ日本人サラリ... 続きを読む | Share it now!

商談の現場での英語についてのボヤキ

日本人以外の外国人を相手に英語商談をやるのはエキサイティングで面白い経験であったが、イライラさせられることもしょっちゅうである。 それは、相手が非英語圏の人間で、英語に関する知識が明らかに劣っていると思われるのにも関わらず、相手が発した英語に対して聞き返したりすると、しかめ面をして、「こんな英語も分... 続きを読む | Share it now!

東南アジアには英語ゴロが蔓延り易い

東南アジアにおける英語の重要性というものを最近はとくに感じている。東南アジアのどこかの国で働くにあたって、とりあえず英語さえ出来るように見せられれば(実際の英語の運用能力とは関係なく)、職場において最低限の居場所は確保できるに違いない。 仕事の出来不出来に関わらず、また、現地語ができなくても、とにか... 続きを読む | Share it now!

7区の韓国人街について

ホーチミンの7区の韓国人街が気になっている。自分にとって面白い街だった。閑静な住宅街といえばそれだけなのかもしれないが、7区には妖しげなマッサージ屋もあった。夜行くと、韓国語で書かれたネオンサインの店が軒を連ねる。西洋的な店構えの料理店などもある。7区はホーチミンの他のエリアとは明らかに違う雰囲気の... 続きを読む | Share it now!

ベトナムは修羅の国だ

ベトナムで働き始めたのだが、生活し始めてそこそこもうすでにベトナムという国の厄介さに気が付いてしまっている。 ベトナムというのは修羅の国である。のんびり出来ない。働いている日本人も、ベトナム人も、欧米人も、その他の民族も、誰も彼もがアグレッシブである。 ここでは人間的な優しさや謙虚さをかなぐり捨てて... 続きを読む | Share it now!

そういえば今日はクリスマスだった

日曜日だというのに今日は朝から割と精力的に動いていた。世間ではクリスマスであった。といっても、自分にとってはクリスマスなど何の関係も無いことであった。ベトナムで迎えるクリスマスというのが初めてだということだけだ。(タイでクリスマスを迎えたことは何度かある。) ホーチミン市内を散歩していて、割かしいつ... 続きを読む | Share it now!

何もしないのが一番金がかからなくていいらしい

せっかくの休みだというのだが金があまりにも無かった。現金は持っていたが、手元にある200万ドンほどを持ってどこかに出かけたら、それこそいつの間にか遊蕩に散財してしまいそうだった。ベトナムでは遊び場もタイに比較すれば大人しいものだし、遊び場におけるベトナム人からの「チップちょうだい!」攻撃にも心底うん... 続きを読む | Share it now!

日曜日の朝に

こうして勤め人をしながら日曜日の朝を迎えるのも久しぶりのことであった。ちょっと前までは岐阜の片田舎の小さな工場で働いていた。あのときの生活はまさに日本を彷彿としており、頑迷固陋な田舎人との対決であるとか、田舎特有の濃い人間関係というものに向き合わねばならなかった。 そういうものと比べれば今いるベトナ... 続きを読む | Share it now!