そういえば今日はクリスマスだった

日曜日だというのに今日は朝から割と精力的に動いていた。世間ではクリスマスであった。といっても、自分にとってはクリスマスなど何の関係も無いことであった。ベトナムで迎えるクリスマスというのが初めてだということだけだ。(タイでクリスマスを迎えたことは何度かある。)

ホーチミン市内を散歩していて、割かしいつもよりも人やバイクの数が少ないように見えた。

通りを歩いていたら、バイクに乗ったベトナム人から話し掛けられた。私が道を渡ろうしたときに、車やバイクが多くて渡れなかったのだが、そのベトナム人が助けてくれたのだった。どのタイミングで渡ればいいか教えてくれた。それ自体は大変ありがたいことだったが、そのベトナム人は自分から、「ありがとう!」と日本語で言いながら話し掛けてきた。図々しい輩だと思ったし、こちらとしてはとくに会話も続けたくなかったが、向こうはしつこく話を続けてくる。日本のどこかの病院の診察券を見せながら、日本に長く滞在していたことをアピールしてきた。何だかキナ臭い、詐欺師っぽい臭いがプンプンした。海外では向こうから話し掛けてくる相手には相当用心してかかっている。その男もしつこく纏わりついてきたが、私が無関心を装っていたらやっといなくなってくれた。

本日あったエピソードとしてはまあ、その詐欺師の出来事ぐらいだったか。あとは普段の日曜日と変わらない。ベッドでゴロゴロしながら読書するか、眠くなったら寝てしまうというだけだった。金が無さ過ぎて、無益な蕩尽に耽るわけにもいかない。どうやって金をかけないで休日を有意義に過ごすかが問われているような気がする。