タイ人あれこれ

ここ最近のネットの情勢であるが、タイ人をバカだ、クソだと罵るような記事が減ったように思う。

その代わりと言ってはナンであるが、タイ人というのはバカのように見えるが、実は賢いんだみたいな記事が散見される始末である。実につまらないことだ。

タイにいて、タイの職場で働いている日本人が、タイ人に対して腹を立てないで済むようなことがあるだろうか。

職場じゃなくても、普段の日常空間においてさえ、愚かなタイ人は多く存在する。彼らがとても鬱陶しいのは、やたらと声がでかいことだ。この前など週末だったが、アパートの隣人のうるさいこと。

若い男女がギャースカ、ギャースカと騒ぎ立てていた。動物園並みのうるささであった。よくタイ人というのは、相手によって態度を変えるので、「猿のようだ」などと形容されるが、隣人がうるさいのは文字通り、猿のごとくの騒音であった。

タイに来てそういう全き野蛮に遭遇すればするほど、まさしく日本とは違う未開のアジアにいるという実感が湧いてくるのかもしれないが、まあ、そんな風に冷静に考えられる瞬間というのはほとんどないわけだ。

大抵の場合は、一人、タイ人のクソぶりを愚痴る、罵るのみである。

それとまあ、自分の周りの日本人が割と良心的というか、まともな人が多いからか、私の愚痴というか、タイ人批判を一緒になって同調して、ボロクソに罵って、陰口を叩けるような人があまりいない。みんな、辛抱強いのである。それとまあ、筆者ほど、日本以外のアジア人を蔑視していないのだろう。

それとである。日本人がタイ人をバカにしなくなったというのは、日本の国力の低下も関係しているのではないかと想像している。良いことか悪いことか定かではないが、タイ人が自信をつけてきてしまった。その一方で、日本の給料がなかなか上がらないだとか、どうにも日本国内の経済が停滞気味だとかずっと言われている中で、もはや東南アジアにくる日本人というのが、昔ほど自信満々で、肩で風を切って歩くような輩ではいられなくなったということだろう。