タイで車を運転しながら思う

タイにもあおり運転がある。

バックミラーを見ると、後ろの車がギリギリに迫ってきているのが分かる。阿呆なタイ人だなといつも思う。

いやいや、ドライバーはタイ人じゃないかもしれないがな。それでも、ここはタイであるから、タイ人の可能性は大だけど。

何とかして、あおり運転ドライバーに対して仕返しをしてやりたいという気持ちも湧いて来るが、最近はそういう考えもあまりしなくなってきた。

とにかく事故を起こさないことが一番大切だ。

前だったら、追い越されたあとに、後ろからパッシングするとかしたもんだが。

あんまり意味のあることではない。バカなタイ人が!と一人つぶやくだけだ。

結局のところ、タイという国が真に近代化する過程において、あおり運転などするタイ人というのは、どうしても発生してきてしまうのかもしれない。

日本にも昭和の時代にはスピード狂みたいな連中がいたはずだ。

(ただ、日本の場合、現代でもあおり運転だなんだということが話題になっているから、日本が完全に文明国として近代化されているなどとは決して言えないのかもしれないが。あおり運転と国の近代化はあまり関係が無いか、、、まあいい。)

タイに車が溢れ、タイの道路が渋滞で酷くなっており、そういうのを見るにつけ、消費文化というのがまだまだ未成熟で、モノを持つことが=幸せみたいな価値観というのをタイ人の多くが持っているんだろうなというのを想像するにつけ、ちょっと安心するというか、まだまだタイという国は日本には全然追いついていないなと実感する。

タイのその物質至上主義みたいな考え方というのは、タイのありとあらゆる物事について行き渡っているので、筆者自身としては、タイ人と深い話は出来ないし、タイ人に対してそこを期待するべきではないと感じている。

タイ人とはあくまで分かりやすい話題や笑いを共有するべきであり、表層から始まり、表層で終わるべきだなと考える次第だ。

あまり深く考えない、そこがタイの魅力である。

それで、将来的にタイの経済力がもし日本と同等レベルになったと仮定して、そのときにタイ人全体の民度というか、意識のレベルはどの程度まで進化しているんだろうかなどとも考える。