所用でペナン島へ行った。といっても、ペナン島に滞在できるのは数時間ほどであった。空港でレンタルバイクを借りようかとも思ったが、インフォメーションで確認したところ、レンタルバイクはジョージタウンまで行かないとショップが無いらしい。
ジョージタウンまで行ってレンタルバイクを借りて、島を一周し、バイクを返却した後、また空港まで戻ってくるというのも不可能ではなかっただろう。だが、結局、面倒くさくなってやめた。
余った時間は空港の周りをブラブラして過ごすことにした。
ペナン島の空港の周りというのは、コンドミニアムやら、住宅街などがあるエリアだった。おそらく夜になると本格的に開かれるであろう市場もあった。昼間のうち、その市場ではドリンク屋台や、安飯屋などが数軒開いているのみであった。
ブラブラ歩いてはいたが、徒歩で散歩しているような人間は私以外にほとんどいなかった。車かバイクでの移動がやはりマレーシアでは一般的らしい。とくに車が移動手段として重要だろう。時折、懐かしい、古い日本車を見かけた。ライトエースのワゴン車や、おんぼろの軽自動車などである。
1時間くらい歩いただろうか。ちょっと休めるようなカフェを探したが手頃な店が見つからず。空港のすぐ近くにカフェはあったが、安っぽいプラスチックの椅子があって、エアコンの効いていないオープンタイプのカフェであった。
旅情は半減されるかもしれないが、空港に戻って適当なカフェで時間をつぶした。
ペナン島の空港のどこかでスマホのバッテリーを充電しようと思っていたのだが、マレーシアのプラグの形状がタイのそれと異なっていることに気がついた。
久しぶりにペナン島へ行った訳だが、ペナン島も悪く無いところだと改めて思った。まあ、空港のマイナーさ加減、垢抜け無さはこれからも変わらないだろう。今回行ったときも、設備面での古さは相変わらずであった。
ただ、本格的にペナン島に長期滞在するか?と自問自答してみたときに、果たしてペナン島だと飽きないだろうかと考えてしまう。もちろん、春情を催すような商売がマレーシアにおいてはタイと比較すると甚だ乏しくなるというのはマレーシアの魅力を減じてしまっている原因の一つであろう。
物価については、マレーシアであってもローカルの暮らしにどっぷりと浸かる覚悟があれば、生活費はタイと同程度に抑えられるかもしれない。
色々な考え事に耽りつつ、バンコクに戻って来たのは夜の9時過ぎであった。ドンムアン空港から出ている30バーツのバスに乗った。もっと安い路線バスを乗り継げば節約出来ることは知りつつも、まあ10バーツ程度なら良いかということで、節約はしなかった。
BTSのモーチット駅から電車に乗り換える。夜も遅い時間だが、BTSの車内はひどく混雑していた。