ビエンホアへバスで行ったときのこと

休みを利用してビエンホアへ行ってみた。ビエンホアというのはホーチミンからバスで1時間ぐらいのところだ。実際は、バスの乗り換えがあって待たされて2時間以上はかかっている。レタントンの近くから路線バスに乗った。

バスの一番後ろの席に座ったのだが、天井を見て驚いたのはそこに、サンルーフがついていたことだ。手動式で開け閉めが出来るサンルーフだ。そのサンルーフがあいていると気持ちの良い風が入って来る。だが、ちょうどそのとき小雨が降っていたので、雨がぱらぱらと車内に入って来た。ほどなくして車掌がサンルーフを閉めにやってきた。ベトナムに来て半年以上が過ぎるが、サンルーフ付きのバスに乗ったのはそれが初めてだった。

ビエンホアは何も無い場所だった。郊外の街だ。街の中心街にVINCOMのショッピングセンターがあった。

炎天下をひたすら歩き回った。もっとバイクの量が少ないんじゃないかと予想していたが、思ったよりバイクが走っていた。

困ったのは帰りだった。ビエンホアにあるバスターミナルで5番のバスに乗ればホーチミンに戻れるはずだった。バスターミナルをうろついて5番のバスが停車していたけれども、係員らしき人に尋ねたが、そのバスではないという。

途方に暮れかけたが、30分ぐらいバスターミナルに待機していて、もう一度、別の人に5番のバスについて尋ねたときに、「もうサイゴン行きのバスは無いよ」というようなことをベトナム語で言って来た。(ベトナム語に関しては、おそらくこんなことを言っているんだろうという想像の域を出ない。)

18時頃だったが、もう仕方が無くタクシーを捕まえて帰ることにした。バスターミナルの前でマイリンタクシーが待っていたので、その運転手に頼んだらメーターで行ってくれることになった。

タクシー代が恐ろしいことにならないかと危惧したが、意外とそんなに高くなかった。レタントンまで8kmぐらいのところで用事があって降りたが、勘定は250,000ドンであった。