外に出るとするか

月曜日から始まるクソな仕事の事を思うと、土日の休みも憂鬱な気分が続いていた。メランコリーというのはまさにこのことを言うのだろう。

確かに家にいれば金は使わないので有り難い。しかしながら、日光を浴びない生活を続けると精神の状態を悪化させるような気がする。そんなわけで、日曜日は外に出かけることにした。

別に何があるというわけでもないが、外に出るしかない。ホーチミンのあの底抜けに明るい、享楽的な日差しが懐かしかった。ハノイというのはただでさえ空気は悪く、湿度は高く、空はどんよりしていて、霧雨なんかが降っているから、まあ、暗い気分にさせるには打ってつけの場所だろうなあ。

全く、こんな場所にいる自分の運命を呪ってみたところで何が変わるわけでもないんだがな。

全然話は違うが、最近、思ったことを書いておく。たまにローカルのベトナム料理屋に行くのだが、そこで出される料理というのはやはり貧しいなということだ。味が洗練されていないこともあるし、また、食材そのものの質が悪いだろうと推測される。確かに1食100円だ、150円だという値段で済んでしまうのは楽であるが、ベトナムでローカルフードばかり食べていたら身体に悪影響を及ぼして行くかもしれない。

以前にタイで暮らしていた頃は、一時期、とにかくタイローカルの飯屋や屋台で済ませることを目標にしていた。そうしなければタイの文化は分からないと信じ込んでいたのだ。食中毒になったりしても意地になってタイローカル飯を食べていたっけか。

本当、そういうのはどうでもいいことだよなと今になって思う。金があれば安全で美味しいご飯にありつけるのだし。金が無いから安いが衛生上、安全上、問題がありそうな飯を喰わざるを得なくなる。困ったことだよ。